2010年2月20日土曜日

各州のワイナリー、ジュネーブ州1

Domaine des Abeilles d’Or ドメーヌ・デ・アベイユ・ドール
Route du Moulin-Vabry 3, 1242 Choully
Tel. 022-753-1637

14世紀から名が聞こえている由緒正しいジュネーブのワイナリー。品質も毎年安定して極めて良質なワインを生産している。マンデュモン地区のシュリイにあり、ブドウ畑は、シュリイ、ペッシィ、サティニイに持っている。ボトルのラベルにミツバチ3匹が必ず描かれており、そのラベルが示すとおり、ワインにはハチミツのブーケが良く含まれている。それだけ樽の使い方に自信と技術の高さが表れている。

2008年にはジュネーブの品評会で、ヴィオニエが金賞に輝いた。ただし、ヴィオニエは本領を発揮するまで数年寝かせなければならないだろう。ソーヴィニョン・ブランやピノ・グリなども大変質が高い。赤もフルーティで良質なものを作るが、その中でガマレは力強くインパクトがある。

ジュネーブ州はスイスの西外れにある小さな州だが、ブドウ畑の広さではスイスで3番目の州となっている、まさにワイン王国の州。国際都市という顔を持ち合わせながら、町を外れると、そこかしこにブドウ畑が広がっている。

ジュネーブは3方をフランスに囲まれており、フランスに入るとそこはフランス・ワインのサヴォワ地区となる。よって、サヴォワもジュネーブワインと似た感じのワインを生産している。また、ぶどう品種は、ブルゴーニュやコート・デュ・ローヌなどで用いられているものが多い。ジュネーブはフランスとの厳しい競争に晒されている訳で、ジュネーブの醸造家はこの厳しい競争に生き残る為、大変質の高いワインを生産している。1988年に制定されたAOC法は、ジュネーブ州が初めてでスイスの先駆けとなった(AOC法はスイスの場合、国の制定ではなく、各州単位の制定となっている)。

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